チラシが刷り上がりました!
5月25日のアントニオ・タブッキ追悼朗読会、告知チラシが本日完成しました。
中央線沿線の書店などに設置していただく予定です。
見かけた際は是非、手にとってみてください!
PDF版はこちら→ http://www.geocities.jp/ogikuborokujigen/tabucchi.pdf
また、このチラシにもある通り、朗読会への参加申込を5月9日(水)から受け付けます。
こちらのブログでも改めて告知しますね。
タブッキの墓地、リスボン
タブッキは、敬愛したフェルナンド・ペソアも埋葬されたリスボンの墓地に埋葬されました。
スペイン紙「エル・パイス」(El País)に掲載された記事を邦訳してくださった方がいます。
http://d.hatena.ne.jp/k_ayuno/20120327/p2
こちらによると、3月29日、タブッキはリスボン北部のプラセレス墓地(cementerio dos Prazeres)に埋葬されたそうです。
ここにはかつてフェルナンド・ペソアも埋葬されました。
※(2012年5月5日追記)ペソアの墓地は現在は違う場所にあります。
エル・パイスの元記事はこちら→
http://cultura.elpais.com/cultura/2012/03/25/actualidad/1332681908_033472.html
アントニオ・タブッキ追悼朗読会 実行委員会より。
2012年3月25日、アントニオ・タブッキが68歳で亡くなりました。
映画化された『インド夜想曲』、『遠い水平線』、『レクイエム』、『供述によるとペレイラは…』など多くの作品が邦訳され、日本でも広く愛された作家でした。
追悼の意を表し、彼の月命日に当たる5月25日(金)、荻窪のカフェ・6次元で朗読会を開催します。
時間・ご予約方法などの詳細はこちらのブログ、およびツイッター @tabucchi2012 でお伝えしていきます。
「レクイエム アントニオ・タブッキ追悼朗読会」開催に寄せて
まだ寒さの残る3月の終わり、アントニオ・タブッキがリスボンで亡くなったことを知りました。
死の報せはいつも突然、なんの遠慮もなくわたしたちの生活に飛び込んできます。最初はタブッキがいなくなってしまったことにただ呆然とし、やりきれない思いで過ごしていました。
1週間ほど経ったある日、書棚から彼の本を1冊手にとりました。そして、ひらいたページの言葉を何気なく声に出して読んでみたのです。
それでも、海は、そこにあったから、彼はそれを眺めている。船が、カモメが、雲が、海をわたって行く。
『遠い水平線』のある1ページ。目に入った一節が声となったとき、ふと心がおだやかになったことに気づきました。
追悼朗読会を思いついたのは、そのときです。ひとりひとりがタブッキの本を持ち寄り、輪になって、声をつないでいく。ひびきあう声が、魂を呼び合って、タブッキへのレクイエムとなるのではないかと。
そして、それはまた同時に、たいせつなひとを亡くしたわたしたちにとっても、意味のあるグリーフワークになるのではないかと思ったのです。
彼の命日から数えてちょうど2ヶ月後、2012年5月25日に「レクイエム アントニオ・タブッキ追悼朗読会」を開催します。
いまは霧のむこうへ行ってしまった作家にわたしたちの声が届くことを信じて。
2012年4月25日(水)
アントニオ・タブッキ追悼朗読会実行委員会 発起人 大山もも代