「9.23 アントニオ・タブッキ朗読会 vol.2」開催に寄せて
アントニオ・タブッキがリスボンで亡くなってから2ヶ月後の5月25日、
「レクイエム」と題して追悼朗読会を開催しました。
やり場のない悲しみを湛えながら、それでもタブッキがのこした宝石のような著作の数々を読める喜びを、わたしたちは噛みしめました。
そんな機会を、もう一度開きたいと思いました。
タブッキにとって特別な意味をもつ日があります。
9月23日、アントニオ・タブッキの誕生日。
それは彼の著作にも時々描かれる日付です。
この9月23日に、第二回目の朗読会を開きます。
タブッキを愛する人が集まって、作品を朗読する。
タブッキへの手紙を読む。プレゼントを贈るように、誕生日パーティーのように。
「本は、それが終わるところで終わっているのでは決してありません」
というタブッキの言葉に導かれるように、タブッキを読む喜びを分かち合いましょう。
「9.23 アントニオ・タブッキ朗読会 vol.2」。誕生日おめでとう、タブッキ!
2012年9月3日
アントニオ・タブッキ追悼朗読会実行委員会